韓国発のショートドラマは、近年TikTokやYouTubeショート、さらには専門アプリを通じて世界的に注目を集めています。その中でも特に期待度が高まっているのが、『Our Unwritten Seoul（未知のソウル）』。タイトルの直訳は「私たちの書かれていないソウル」ですが、日本では「未知のソウル」と紹介されることが多く、検索でもこのワードが急上昇しています。
本作は、急速に変化する都市ソウルを舞台に、若者たちが抱える未完成な恋や夢、そして“まだ書かれていない未来”を描き出す物語。数分で観られる縦型ショートドラマでありながら、映像美やリアルな会話劇は長編ドラマにも引けを取りません。
「短いのに心に残る」「次のエピソードが気になって止まらない」と口コミが広がり、韓国国内だけでなく日本のSNSでも話題になりつつあります。従来の恋愛リアリティやウェブドラマとは一線を画し、**“偶然と選択が織りなす青春群像劇”**として注目度はさらに上昇中です。
この記事では、『Our Unwritten Seoul（未知のソウル）』のあらすじやキャスト、視聴方法までを詳しく紹介。これから観てみようと思っている方も、すでに話題を耳にして気になっている方も、本記事を読めば作品の全体像をしっかり把握できます。
目次
- 1 『Our Unwritten Seoul（未知のソウル）』あらすじ
- 2 （Our Unwritten Seoul〈未知のソウル〉）キャスト／登場人物
- 3 『未知のソウル／Our Unwritten Seoul』みどころ
- 4 日本からの視聴方法
- 5 まとめ
『Our Unwritten Seoul（未知のソウル）』あらすじ
『Our Unwritten Seoul（未知のソウル）』は、2025年5月24日〜6月29日に韓国tvNで放送された最新韓国ドラマで、Netflixでも全世界配信中です。主演はパク・ボヨンが一人二役に挑み、双子の姉妹・ユ・ミジとユ・ミレを演じ分けた演技に注目です。
物語の舞台は対照的な2つの生活。元陸上選手で心に傷を抱えるユ・ミジは、故郷で祖母を支えながらパートタイムの仕事を転々とする日々。一方、完璧主義で官庁勤務をこなすユ・ミレは、格差や職場いじめに押しつぶされそうになっています。
このままでは姉妹ともにつぶれてしまう――そんな時、ミジが提案したのは「3か月だけ人生を入れ替えよう」という大胆な交換プラン。自由な心を持つ姉と、ソウルのビジネス社会に染まる妹が、それぞれ相手の人生を経験することで見えてくるもの。それは「自分らしく生きるための道」でした。
さらに、優しくて耳が片方聞こえない弁護士・イ・ホス（パク・ジニョン）や、イチゴ農場を営むハン・セジン（リュ・ギョンス）ら周囲の登場人物との交流が、姉妹に癒しと気づきのきっかけをもたらします。
シリーズが進むにつれて、ミジは心理学を学ぶことを決意し、ミレは自身のビジネスを展開しながら自立へと歩みを進めます。最終話では、祖母との別れを通して得た多くの示唆とともに、それぞれが「未完成だった人生のページに、自分たちで書き加える力」を取り戻す姿が描かれ、見終えた後、誰もが静かな余韻に包まれます。
（Our Unwritten Seoul〈未知のソウル〉）キャスト／登場人物
パク・ボヨン（Park Bo-young）— ユ・ミジ／ユ・ミレ（双子・一人二役）
出典：
パク・ボヨンが挑むのは、ただの“双子役”ではありません。
『Our Unwritten Seoul（未知のソウル）』におけるユ・ミジとユ・ミレは、「同じ顔を持ちながら、まったく違う人生を歩んできた二人」。彼女に課せられたのは、2人の存在を画面の空気感だけで区別できるほどの演技力。これこそ、長年第一線で活躍してきたパク・ボヨンだからこそ可能な挑戦です。
- ユ・ミジ
かつて陸上競技で将来を嘱望されたものの、怪我で夢を失った元アスリート。
現在はソウルの外れで祖母を支えながら、契約社員やアルバイトを掛け持ちする日々。
人に頼らず、自分を追い込んでしまう“実直派”。彼女の背中からは、挫折を経てもなお消えない「諦めない気持ち」がにじみ出ています。 - ユ・ミレ
ソウルの中心で、官公庁系の大企業に勤める“完璧主義者”。
結果を出し続ける優秀さと引き換えに、過剰な責任感と孤独に縛られている。
一見「勝ち組」に見える彼女もまた、心の奥では「自分の生き方は正しいのか」と自問しているのです。
パク・ボヨンの演技のすごさ
彼女は二人を“外見”ではなく“生き方の重さ”で演じ分けています。
ユ・ミジのときには肩の力を抜いた歩き方、目線を伏せた瞬間の弱さ。
ユ・ミレのときには背筋の伸びた姿勢、抑制された声色に宿る緊張感。
観ていると「同じ女優が演じているのに、別人にしか見えない」という錯覚すら覚えます。
物語における役割
二人が偶然のきっかけで“人生を入れ替える”ことで始まるのが、このドラマの核心。
「生きたい自分」ではなく「生きなければならなかった自分」を演じ続けてきた彼女たちが、交換を通して “まだ書かれていない物語＝Unwritten” を歩き出すのです。
その起点に立つのがパク・ボヨン。
彼女の細やかな演技が、ドラマのリアリティと感情の説得力を強烈に底上げしています。
私は個人的に、ユ・ミジが初めてミレのヒールを履くシーンで「背中から滲む戸惑いと決意」に震えました。
セリフ以上に“身体で語る演技”が、視聴者の胸を掴んで離しません。
パク・ジニョン（Park Jin-young）— イ・ホス（Lee Ho-su）／大手法律事務所の弁護士
出典：
- Soompi — GOT7 ジニョン、弁護士リー・ホス役で本格演技に挑戦
（公式スチール写真を掲載）
パク・ジニョンが演じる イ・ホス は、大手法律事務所で働くエリート弁護士。冷静沈着で知的な振る舞いを見せる一方で、心の奥には孤独と葛藤を抱えた人物です。
ユ・ミジとユ・ミレという双子と関わることで、彼の中の「完璧な仮面」が少しずつはがれ落ちていきます。ミジに対しては守ってあげたいと思わせる優しさを、ミレに対しては心の壁を壊してくれる存在としての新鮮さを感じるなど、双子それぞれとの関係性が物語を大きく動かしていくのです。
パク・ジニョンの演技は、台詞よりも“目線”や“間”で感情を表現する繊細さが魅力。完璧に見える弁護士の中に潜む弱さを丁寧に描き、視聴者に「本当の彼を知りたい」と思わせる説得力がありました。
イ・ホスというキャラクターは、ただの恋愛相手ではなく、双子の人生を揺るがす存在。彼がいることで物語に深みが生まれ、視聴者もまた「信じていいのか、それとも疑うべきか」と心を試されるのです。
リュ・ギョンス（Ryu Kyung-soo）— ハン・セジン（Han Se-jin）／金融CIO→いちご農園主
出典：
リュ・ギョンスが演じるハン・セジンは、都会から故郷へ戻り、いちご農園を自らの手で立ち上げる新米農場主。都会の洗練さはありつつも、素朴で丁寧な生き方が魅力的です。
彼の存在は“村の本棚に迷い込んだ本”のように、周囲に新たな空気と変化をもたらします。都市感覚と農村の生活感、そのギャップが醸す魅力がすごく好きです。
初登場からその落ち着いた眼差しに引き込まれました。ミレ（ユ・ミレ／パク・ボヨン）との関係が進行するにつれて漂う淡い感情の余韻…あたたかさと切なさを同時にくれる彼の演技に心が揺れ続けました。
家族・友人まわり（物語の地続きを支える人たち）
チャン・ヨンナム（Jang Young-nam）— キム・オクヒ（母）
出典（リンク）：
温かく強い光を放つ、ユ・ミジとユ・ミレの母・キム・オクヒを演じるチャン・ヨンナム。幼くして夫を亡くし、双子を愛情で育て上げた“シングルマザーの背中”そのものの存在感があります。
彼女のまなざしはやさしく揺らぎながら、母としての覚悟と日常のエネルギーをじんわりと伝えてくれるんですよね。故郷であくせく動きながらも、娘たちを誰より誇りに思う姿に、思わず胸を打たれました。
母と娘の距離を丁寧に描く本作の心臓部とも言えるキャラクター。チャン・ヨンナムの演技がなければ、このドラマの温度は確実に違っていて、だからこそ私は、この“お母さんの強さとやわらかさ”に何度も救われました
チャ・ミギョン（Cha Mi-kyung）— カン・ウォルスン（祖母）
チャ・ミギョンさんが演じる カン・ウルスンは、双子のユ・ミジとユ・ミレの祖母であり、元美容室オーナー。現在は、孫娘たちと暮らしながら家事や育児を献身的に支えています。
劇中、祖母としての“温かな包容力”を一言で表すなら…「今日という日はまだ知らないページ。だからこそ、生きてみよう」—彼女の言葉がミジを暗闇から蘇らせるかのように、視聴者にも強く響きました
ムン・ドンヒョク（Moon Dong-hyeok）— ソン・ギョング（ミジの元彼・今は親友）
ムン・ドンヒョクは、『Our Unwritten Seoul』でユ・ミジの高校時代の同級生で、今は地元スーパー「京グ・マート」のアシスタントマネージャーとして働く ソン・ギョング を演じています。ミジの元恋人であり、かけがえのない心の支えでもある彼の姿には、視聴者の心も揺さぶられます。
私は、ソン・ギョングの“静かな強さ”がすごく沁みました。彼の隣にいるだけで許されるような安心感、そしてミジが時折見せるふとした笑顔の背景にある“ほのかな慈しみ”。そんな余韻を残す存在だなぁと思わずにはいられませんでした。
ユ・ユジン（Yoo Yoo-jin）— パク・ジユン（姉妹の同級生）
パク・ジユンは、ミジとミレの高校時代からの親友として登場し、物語の中で重要な感情の支点となるキャラクターです。ユ・ユジンは、友人としての微妙な距離感と揺れる感情の交錯を、静かな説得力で表現。視聴者にとって“寄り添う存在”として心に残りました。。
少女時代（過去が今を照らす）
イ・ジェイン（Lee Jae-in）— ユ・ミジ／ユ・ミレ（10代）
双子の**“原風景”**を演じ、現在の選択の理由に説得力を与えるキーパーソン。過去の一場面が今の台詞の意味を変える、群像劇の醍醐味がここに。
パク・ユノ（Park Yoon-ho）— イ・ホス（10代）
若きホスの繊細さとまっすぐさを体現。現在の“静かな強さ”への橋渡しを担い、人物像に重層性を加える。
ここが推し（キャスト×役の見どころ要約）
- パク・ボヨンの一人二役が物語の核。声・歩幅・呼吸の置き方でミジ／ミレを切り替える妙技は必見。
- パク・ジニョンのホスは“寄り添う法務家”。手話学習の描写を含め、優しさを行動で示すところが刺さる。
- リュ・ギョンスのセジンは“都市の成功”から降りる勇気の象徴。ミレの再生と共鳴する。
- 家族役（チャン・ヨンナム／チャ・ミギョン）が物語の土台を安定させ、姉妹の選択に生活の重みを与える。
『未知のソウル／Our Unwritten Seoul』みどころ
「双子の姉妹の入れ替わり」って聞くとベタに感じる人もいるかもしれません。けれど、この作品はただの“すれ違いコメディ”や“恋愛逆転劇”ではなく、人生そのものをどう生き直すかを真正面から描いているのがすごいんです。
特に注目したいのは、パク・ボヨンの一人二役。
同じ顔なのに、歩き方、声のトーン、目線の置き方がまったく違って見える。ユ・ミジとしての「小さな幸せを守りたい必死さ」と、ユ・ミレとしての「成果を出し続ける孤独感」が、見事に対比されています。演じ分けの巧さが物語を支えていて、毎話「今映っているのはどちらの姉妹なのか」と自然に引き込まれるんです。
さらに、パク・ジニョン演じるホスの存在感。弁護士としての冷静さの裏に、誰よりも温かい眼差しを隠している。手話を学ぶシーンは特に印象的で、ただの“恋愛の相手役”にとどまらず、人間としての深みを見せてくれます。
リュ・ギョンスが演じるセジンも忘れられません。金融業界のトップからいちご農園へという転身は突飛に見えて、実は「今の韓国社会で何が幸せか？」を問いかける重要なモチーフ。都会の成功から降りて、土と共に生き直す姿が、視聴者に「自分はどこで幸せを感じるだろう」と考えさせてくれるんです。
加えて、母や祖母といった家族の描写がしっかりしているのも強み。華やかなソウルの街並みと、家庭の生活感ある風景が交互に映ることで、物語のバランスが取れています。単なるラブストーリーではなく、人生の選択ドラマとして成立しているのが、この作品を特別なものにしている理由だと思います。
日本からの視聴方法
『未知のソウル／Our Unwritten Seoul』はNetflix独占配信です。
・エピソードはすべて縦スクロールや短尺ではなく、通常の韓国ドラマ形式。
・字幕は日本語／英語をはじめ多言語対応。リリース当日から安心して楽しめます。
・スマホアプリはもちろん、PCやテレビでも高画質で視聴可能。
特にNetflixは全話一挙配信スタイルが多いので、「週1更新で待てない…！」というストレスがなく、一気に世界に浸れるのが最高です。
👉 みどころをひとことで言うなら、
「愛か、仕事か」じゃなくて、「どう生き直すか」という問いを突きつけられるドラマ。
私自身、見ていて何度も“胸の奥を突かれる瞬間”がありました。
まとめ
『未知のソウル／Our Unwritten Seoul』は、ただの入れ替わりドラマでも、単純なラブストーリーでもありません。
それぞれのキャラクターが「本当に自分の人生をどう生きたいのか」を突きつけられる物語で、視聴している私たち自身も一緒に考えさせられます。
パク・ボヨンの圧巻の一人二役はもちろん、パク・ジニョンやリュ・ギョンスといった実力派俳優たちが織りなす人間模様は、どこか懐かしく、そして新しい。
ソウルの街並みや家族の温かさといった背景が、物語をただの恋愛にとどめず、人生そのものを見つめ直す時間へと変えてくれます。
Netflix配信という強みもあり、一気見できる贅沢さがあるのも最高のポイント。
「愛するとは何か？」「成功とは何か？」そんな問いに向き合う準備ができた人に、ぜひおすすめしたい作品です。
観終わったあとには、きっと誰もが「自分にとってのソウル＝心はどこにあるのか？」と自問するはず。
私自身、久しぶりに心をぐっと揺さぶられ、気づけば余韻で眠れなくなる夜を過ごしました。
