こんにちは、アリアです。
「寝る前に本を読むとよく眠れる」という話、皆さんも一度は耳にしたことがあると思います。実際、私も本を読む習慣を持つようになってから、眠りの質が少しずつ変わってきたことを感じています。
今回は、私の体験とあわせて「読書と睡眠の関係」を掘り下げてお話ししたいと思います。
目次
■ 紙の本と電子書籍、それぞれの睡眠への影響
● 紙の本が睡眠に与える効果
紙の本は、自然なリズムで心と体を眠りへ導いてくれると感じます。
ページをめくるときの手の動きや、紙の質感、本のわずかな香り──これらは五感をやさしく刺激して、気持ちを落ち着かせてくれるんです。
私自身、紙の本を寝る前に読んだ日は、布団に入ってから眠りにつくまでがスムーズです。ページをめくるリズムに合わせて呼吸がゆっくりになり、気づけば自然にまぶたが重くなっていきます。
さらに、紙の本は「どこまで読んだか」が厚みで分かるのも安心感につながります。本を閉じたときに物理的な“進捗”を感じられることで、心が落ち着き「今日はここまで」と満足して眠れるんです。
● 電子書籍が睡眠に与える影響
一方で、電子書籍は便利ですが、寝る前に読む場合はいくつか注意点があります。
最大の問題は「ブルーライト」です。スマホやタブレットの光は、脳を「まだ昼間だ」と勘違いさせ、睡眠を促すホルモン(メラトニン)の分泌を抑えてしまうといわれています。
私も実際、電子書籍を寝る前に読んでいた日は、布団に入っても頭が冴えてしまい、寝つきが悪くなった経験がありました。
ただし、電子書籍にもメリットはあります。暗い部屋でもライトがあれば読めるので、照明をつけっぱなしにしなくてもいいのは便利ですし、本を何冊も持たなくても済むのは大きな利点です。
工夫次第で寝る前でも使えます。例えば、ブルーライトカット機能をオンにする/電子ペーパー式の端末(Kindleなど)を使う/読むのは落ち着いた内容にするといった対策ですね。
■ 読書が「思考の整理」になる
眠る前に本を読むと、心が落ち着くだけでなく、頭の中の雑多な思考が整理される感覚があります。
一日を振り返ると、仕事や家事、人間関係などで考えごとがあふれているのですが、本の物語に集中することで「自分の悩みから一度距離を置く」ことができるんです。
例えば『私の幸せな結婚』を寝る前に読んでいたとき、主人公の心の変化に寄り添ううちに、自分のモヤモヤも自然と整理されていきました。ページを閉じる頃には「まあ、明日も大丈夫かな」と肩の力が抜けていたのを覚えています。
読書は単なる娯楽ではなく、「一日のリセットボタン」として働いてくれるのだと思います。
■ 読書が睡眠の儀式になる
心理学では「就寝前のルーティン」が睡眠の質を左右するといわれています。
私にとっては「コーヒーを片づける → 部屋の照明を落とす → ベッドで本を開く」という流れが眠りの合図になっています。
この“小さな儀式”のおかげで、布団に入ってから眠りにつくまでの時間が短くなりました。
読書は内容そのものだけでなく、「眠る準備」としても大きな役割を果たしているんです。
■ 読む本の選び方で変わる眠り
もちろん、読む本の種類も大事です。
ミステリーのクライマックスやサスペンスの続きが気になる展開を夜中に読んでしまったことがあり、逆に眠れなくなった経験もあります(笑)。
眠る前におすすめなのは、心が落ち着く短編やエッセイ、あるいはリズムのやさしい小説。
私は『コーヒーが冷めないうちに』を寝る前に読むのが好きでした。章ごとに区切りがあるので「今日はここで終わり」と気持ちよく本を閉じられるんです。
■ まとめ:眠りを深くする小さな工夫
読書と睡眠の関係は、単なる気分の問題ではなく、脳や心に直接影響するものだと実感しています。
紙の本を選ぶこと、落ち着いた内容を読むこと、そしてそれをルーティンにすること。
この小さな工夫を重ねるだけで、眠りの質は驚くほど変わります。
眠れない夜が続いている方は、ぜひ枕元に一冊、お気に入りの本を置いてみてください。
その一冊が、あなたの睡眠をそっと支えてくれるかもしれません。
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